アジア地域における高齢者向け技術的イノベーションの促進

国際高齢者デー(10月1日)にあたり、WHO神戸センターは高齢者が私たちの社会に対して重要な貢献を果たしていることを再確認すると共に、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長の「高齢者の全面的な社会参加を阻む障壁を除去し、その権利と尊厳を守ることを誓おう」という各国と人々への呼びかけに賛同します。日本、そして世界各地で進む急激な高齢化に対し、各国そして地域社会は協働し、世界で増え続ける高齢者のニーズと課題に取り組んでいく必要があります。

2050年までに、先進国では高齢者人口が子どもの2倍に達する一方で、開発途上国でも高齢者の数が倍増すると見られています。この動向は各国にも、各個人にも大きな影響を及ぼすことになります。高齢化は大きな機会であると同時に、課題でもあるという認識が広がっています。

今年の国際高齢者デーに寄せた国連事務総長メッセージにも述べられているように、機会としては、高齢者が社会に多く貢献することによる利益があげられます。一方、課題となるのは、今からこの理解に基づき、社会的な包摂と世代間の連帯を促す政策を採用することです。この課題に取り組むためには、人生の更なる質の向上、健康状態の改善、そして高齢者の自立性と生産性を支援するための技術的イノベーションや創造的アプローチが必要です。

WHO神戸センターは、高齢者人口を支えるための更なる技術的社会的イノベーションの促進を支援しています。2013年2月、WHO神戸センターでは、政府や学術機関、産業界そして市民社会の代表者とともに、「アジア地域における高齢者向け技術的イノベーション促進のための専門者会議」を開催しました。この会議では、医療・介護機材に関するフルーガル・イノベーションの発展を促し、それらの機材が増える高齢者人口にとって公平に安価で手に入るように、政府や産業界、学術機関や市民社会を巻き込んだ包括的なアプローチの必要性が指摘されました(会議報告書に結論としてハイライトされています)。

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