夏を健康に過ごすために

盛夏を迎え、休暇にクールビズ、屋外での健康的な運動など、楽しみ方は人さまざまです。しかし、厳しい暑さに対処するためには、十分な注意が必要です。とりわけ、乳幼児やお年寄り、ホームレスなどの生活困窮者、また、病弱であったり障害があるなど、より影響を受けやすい人々にとって、暑さのもとに身を置くことは、健康を損なうのみならず、生命の危険をも招きかねません。事実、炎天下での激しい運動などにより、誰しもが暑さのために増幅した健康リスクにさらされます。

厳しい暑さのもとでは、外的環境や個々の健康状態が身体を冷やす能力に影響を及ぼします。たとえば、湿度が高いと、身体から暑気をはらうに十分な発汗作用が妨げられてしまいます。また、高齢者においては、高温の状況でもしっかりと身体を冷やすことができるかどうかという側面で、循環器や呼吸器系の持病がもたらす影響が懸念されます。

一般的に、厳しい天候や気候現象は、人々が暮らす条件と相互に作用しながら、その影響という点において、他の自然災害に類したリスクをもたらします。

しかしながら、対策としての政策やプログラム、実際的な対応策や人材育成のツールなどを都市やコミュニティに取り入れることで、気候や災害のリスクに対してより回復力を高めることが可能です。世界の国々の政府は、熱暑への暴露に対する方策として作業枠組みの構築に努めており、ひいては、そのより広範な緊急災害管理システムへの統合が果たされるよう取り組みを続けています。

日々の暮らしや仕事を快適に、また、生産性の高いものにするために、夏場の暑さに対処するにあたっては、以下の事柄に留意しましょう:

1. 暑さへの対応力を養い、暑さに備えた生活態度を心がける

  • 新鮮な水を多めにかつ定期的に飲む。
  • 服装には配慮して、軽く、袖の短いゆったりした綿素材のものを身に付ける(「クールビズ」を実践)。
  • 屋外では、日焼け対策を万全に。
  • 果物や野菜を食べ、こってりした食事やアルコールは避ける。コーヒーの飲み過ぎにも注意。
  • 喫煙は慎む。
  • 熱中症の兆候を知っておく、また、発症時の応急手当てができるようにしておく。

2. 周辺環境への目配りを

  • 家や職場など屋内で過ごす際には、できるだけ屋外の気温に近く、28℃を目処にエアコン温度を設定。扇風機を活用する。
  • 日中の暑い時間帯、直射日光を受ける窓には遮光を施す。
  • 発熱を伴う不必要な電化製品等(白熱灯など)の電源は切る。
  • 地域のニュース番組や保健当局から発信される注意報など、情報収集は怠りなく。

夏は健康で楽しく過ごすべき季節です。正しい知識をもって、暑さがもたらすリスク軽減に備えることは、今夏を、そして次の夏を元気に過ごすことにつながります。