高齢化

ほぼ全ての国において、平均寿命の伸びと出産率の低下により、60才以上の人口は、どの年齢層より急速に伸びています。この人口の高齢化は、公衆衛生政策と社会経済発展の成功によるものと言える一方で、高齢者の健康、身体機能、及び社会参加、社会保障を最大限にするために、社会が適応していかなければならない課題でもあります。

WHO神戸センターでは、世界の関係機関と緊密に連携し、高齢者にやさしい都市の指標を開発するなど、高齢者にやさしい環境についての研究を行なっております。日本に位置することで、センターは日本固有の専門知識および経験を活用することができ、国内の研究者と協同して、健やかな人生をより長く過ごせるような介入策、政策の特定について研究を行なっています。

fact buffet

3億9500万2050年までに達する80才以上の世界人口。

高齢化に関するQ&A

50年チリ人女性の平均寿命を、1910年(33才)と2010年(82才)で比較した際の差

高齢化の概況報告

25%日本における2030年までの85歳以上人口の推定割合

JAGES HEART: 日本老年学的評価研究による健康の公平性評価・対応ツール

ハイライト

地域で高齢者を支える社会イノベーションに関する研究

WHO神戸センター(WKC) は「健康な高齢化を支える地域レベルの社会イノベーションに関する研究 (Community-based social innovations for healthy ageing - CBSI) 」を開始しました。世界規模で高齢化が進行する中、高齢社会に対応する統合的な保健・社会サービスの整備は急務であり、特に地域レベルでの整備の重要性が指摘されています。本研究では、高齢者の暮らしや健康を改善するため、現在、世界各地で実施されている地域レベルでのケアやサポートサービスの中から先進的なモデルを検討していきます。中・高所得国を対象とする本研究は、RAND Europe社(英国・ケンブリッジ)との共同研究として実施されます。

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と健康な高齢化の促進のための評価・測定方法の向上および研究知識の転移に関する研究

WHO神戸センター(WKC) は2017年、新たなWHO「高齢化と健康に関するグローバル戦略および行動計画」の戦略目標のひとつである、健康な高齢化に関する評価・測定方法、モニタリング、研究の向上を目指す取り組みを開始します。本研究では日本に着目します。日本は、長寿達成が顕著である一方で、誰もが利用できる保健・長期ケアの公平性、持続性、有効性の確保という課題に直面しています。WKCは、日本で現在取り組まれている高齢化、健康、公平性についての評価・測定方法向上のためのイニシアチブを取り上げ、新たなエビデンスとその成果が政策や事業の決定にどのように適用されているかを検証します。本研究では、日本が有する知識と経験を統合して、健康な高齢化とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC) に役立つ評価・測定方法、研究知識の転移向上のためのフレームワークの構築を目標とします。日本の現況を明らかにし、他の地域への適応を導く研究成果が期待されます。このフレームワークは、地方自治体や国がUHCや「高齢化と健康に関するグローバル戦略および行動計画」が目指す達成目標を採用する際、着手すべき実行プロセスを明確にする役割を果たすでしょう。

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